優れたうつ病治療薬レクサプロ

レクサプロはデンマークの製薬会社ルンドベック社が開発したうつ病の治療薬です。
一般的に抗うつ剤と呼ばれる医薬品にも様々な種類のものがありますが、この薬は選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)に分類されるものです。
神経伝達物質の一つであるセロトニンは人の気分を高揚させる働きがあり、うつ病の多くの患者はセロトニンが不足することで気分が晴れずに落ち込んだり、気持ちが不安になったり、無性に悲観的になったりしてしまいます。
そこで、セロトニンを増やすことでうつの状態を改善しようというわけです。
レクサプロの特徴はパキシルやデプロメール、ジェイゾロフトなど他のSSRI医薬品と比べてセロトニンだけを選択する働きが高いということです。
神経伝達物質にはセロトニン以外にもドーパミンやノルアドレナリンなどがありますが、こういった他の神経伝達物質はほぼ取り込まずにセロトニンだけを選択して増やしてくれます。
これによって安全性が高まり、抗うつ剤を服用した時に多く見られる口内の乾燥や便秘、吐き気などの副作用を最小限に抑えることができます。
セロトニンの選択制の高さは効果にも直結します。
数ある抗うつ剤の中でもその効果は非常に優れていて、効果と安全性を同時に満たしているのが最大の特徴です。
およそ500人を対象として行われた臨床試験においても、従来抗うつ剤として多く使われているパキシルよりも優れた結果が出ています。
また、服用が1日1回で済むというのも利用者にとってうれしい点です。
この薬は半減期が長く1日1回夕食後に服用するだけなので、飲み忘れのリスクが少なく、誰にでも安心して使える薬となっています。
既に説明したようにこの薬はSSRIの中でも比較的副作用の少ない安全なものですが、服用については注意しなければならない点もいくつかあります。
まず副作用についてですが、特に服用しはじめの時期には吐き気やイライラなどの軽微な副作用が見られることがあります。
また、非常に稀ですがセロトニン濃度が高くなりすぎて痙攣や動悸・頻脈が起こることがあります。
心臓病などの既往歴のある人は注意が必要です。
さらに、パーキンソン病の治療薬やトリプトファンの含まれる医薬品と一緒に服用してしまうと作用が強く出すぎてしまうことがあるので注意が必要です。